リビルト部品の使用

鈑金塗装の修理でリビルト部品を使うこともあります。

リビルト部品とは日本語で理解しやすいように表現すると「中古部品」で、安くて 環境にも優しいということで一定の支持を得ているリサイクルパーツです。 なにがなんでも新品でなければ、という強情な潔癖症の人だとリビルト部品を使っての 鈑金塗装・修理は嫌がるかもしれませんが、資源は大切にしなくちゃ、有効に活用 すべきだよねと考える人には受け入れられています。 誰かの手によってすでに何年か使用されてきた部品なので使いたがらない人の気持ちも わかりますし、中古部品に交換してもまたすぐに壊れてしまわないかと不安な気持ち になるのも理解できますが、どちらがエコロジーなのかを考えればとにかく新品を 使いたがる方が地球の環境を悪化させてしまうことはわかるでしょう。 最近ではリサイクル可能な部品は使いましょうという風潮なので修理工場や板金工場 でもリビルト部品は広く使われているようで、どっちにするか整備士さんに選択を 迫られる機会もあるかもしれません。 このことは鈑金塗装に限った話ではなく、自動車やバイクにつきものの車検や修理、 カスタムでも新品の部品以外から探すことも増えています。 なので整備士だけでなく自動車オーナーもリビルト部品をリサイクル利用することに ついて多少の知識を持っておいたほうが、「あの人エコロジーなドライバーって近所で 評判だよ、素敵だね」と陰で囁かれたり「あなたってホントにエコね、今度トライブ 誘っていただけるかしら?」と声を掛けられるチャンスも倍増です。 リビルト部品の良い所は誰にでも喜ばれるでしょうが、新品のパーツよりも値段が安く 調達できる確率が高いことにあります。 新品よりも半額以下でみつかることもあるので、それだけでも数万円お得になるかも しれないとワクワクしてしまいます。 またそれまで使用されていたのですでに塗装済みのパーツという可能性もあり、塗装 費用を省くことができる場合もあります。 修理対象の自動車と同じ色なら交換してそのまま塗装をしなおさなくても良い、そんな ミラクルな展開も頻繁に起こります。 使用済みということはとっくに実用されていたパーツなので、即戦力として迎え入れる までの作業工程も少なくて済むのです。 新品でも塗装済みのパーツがありますが、大部分はそのままでは使用できず鈑金塗装 でなんらかの手を加えなければ完成には至りません。 でもリビルト部品なら条件に合致するパーツさえ見つかればその工程を省略して、 ついでに塗装費用も負担せずにピカピカでツヤツヤでキラキラなボデーに復活させる ことができてしまうのです。 そう都合よく常に狙った色のパーツの在庫がありいつでも入手できるとは限りませんが、 それでも通常の手順に戻るだけでマイナスはありません。 中古パーツなので新品よりも安く手に入る、その点は揺るぎません。 どう転んでもよほどレアなパーツ、もう生産されていないような入手困難なパーツ でなければ新品を使って鈑金塗装するよりもリーズナブルなお値段で修理できます。 ですが使いたくてもみつからなければどうしようもないので、そこそこ流通している パーツということが前提になるかもしれません。 登録台数の多くない車種や激レア仕様のパーツだと工場内を探しても、オークションで 検索してもお望みの品をゲットできないことも考えられます。 なので全ての人、全ての自動車がリビルト部品の恩恵を受けられるわけではなく、 パーツの在庫がある時だけ使える方法になります。 「板金塗装はリビルト部品を使って下さい、ボクはエコな男なので。新品パーツは一切 使用不可でお願いします、お金も無いし」と注文しても都合よく中古品があるとは 限りませんので、流通の状況次第では整備工場を困らせてしまいます。 あるのなら使う、それくらいの気持ちでリビルト部品に向き合いましょう。