状況別鈑金修理

ケース別に自動車の修理・補修について説明していきましょう。

鈑金修理はどんな時にするか、それはドアやバンパーが変形したり傷がついてしまった 時に元通り美しくて滑らかボデーに復元したい人が整備工場へ持ち込みます。 鋼板や塗装に興味津々の方や整備士を志してる方はどんな工程で鈑金塗装を進めて いくのか気になるでしょうから簡単に解説していきましょう。 過去の統計によると鈑金塗装で最も頻度が多そうなのはバンパーの擦り傷の補修修理 になりそうで、誰でも若葉マークの頃数回はバンパーに傷を付けた経験があるでしょう。 傷ついたバンパーの補修はまず傷を消すことから始めます。 浅い傷なら表面を研磨して、深い傷ならパテを盛って表面のデコボコをなくすように 平面に仕上げますがこの過程がとても重要になるでしょう。 どんなに綺麗な塗料を塗ってもキャンパスが悪ければ美しく仕上がりません。 表面が整ったら塗料がしっかり密着するよう下地処理をしてベースカラーを対象の箇所 に塗装していきますが、他の部分に飛び散らないようマスキングも欠かせません。 ベースカラーは用意されたものをそのまま使うのではなく、それぞれの車体の使用状況 に合わせて調色してから使います。 同じ車種、同じカラーでも駐車場で夏の日差しを浴びて色あせているため、個体により 調整しないと同一の色にはならないからです。 カラーを塗布したらその上からツヤを出すクリアを塗り磨き上げて完成です。 このように鈑金塗装は大きく分けて色を塗る塗装と形状を整える鈑金の工程が基本 となり、2つを合わせて鈑金塗装修理といいます。 バンパーの次に多いのはボデーの傷になりますが、こちらはイタズラでやられてしまう こともありとても不快なものです。 目立ちますし醜い車体のままではいられないので、さっさと修理したくなります。 乗車時にうっかり自分で車の鍵(キー)を擦り付けて付けてしまうこともあるので、 ガレージに駐車していても完璧に防げないやっかいなアクシデントですし、 走行中にガードレールや電柱と接触して傷つけることもあります。 バンパーよりも広い傷跡になりがちで、そのままでは塗料に守られていた車体が錆びて しまう危険もあるのでバンパーよりも優先して修理する必要があります。 金属部分の錆びは車の大敵で進行すると最終的には穴がポッカリ空くこともあり、 そうなったら板金塗装では手に負えなくなります。 ドアごと交換するはめになったら車検並みの出費になりますし、放置しておくのは リスクが高すぎなので「たかが塗装が剥がれたくらいでガタガタ騒いちゃいけないよ」 と落ち着いてお煎餅を食べている場合ではないのです。 補修方法はパーツ変形のない傷だけなら塗装のやりなおしになるのでそこまでの手間 はかかりませんが、精神的ダメージは大きいでしょう。 まず傷のある部分の塗装を除去して下地処理からはじめます。 あとはバンパーの傷を修理するのと同じ手順で進めていくだけです。 ただ目立つ部分ですし調色はよりシビアにやらないと、傷はなくなっても修理の痕跡 は残ってしまうので丁寧な仕事が求められます。 傷だけでなく凹みを伴う修理になると形状を修復させる工程が増えます。 これは素人ではほぼ不可能な作業で、凹んでしまった箇所を専用の工具を使い裏側から 押し戻して凹みを消し去ります。 大雑把に押し戻すだけなら握りこぶしを叩きつければ少しは凹みも戻りますが、元通り の滑らかボデーにするには熟練した整備士でなければ困難でしょう。 ある程度平面に近づいたらパテを使って滑らかさに磨きをかけ、その後はいつも通り 塗装作業に移行して最終段階まで仕上げます。 このように鈑金塗装を進めていくのですが、板金ではないただの塗装でもかなりの 経験者でなければ見栄え良く完了させることはできません。 素敵な車体を復活させたいのなら自分で塗ってやろうとは考えず、板金塗装を請負って いる修理工場に持ち込みましょう。